FPに聞く「シンプル設計で割安な医療保険の選び方

成長する医療保険分野では、郵送で申し込みのできる商品を中心に「シンプルで割安」な商品が増えている。保障を単純にすることで保険料も低めに設定しているのが特徴。 一方、保険料が安いのは魅力だが保障の内容も気になるところ。そこで、シンプルで割安な医療保険の選び方について、FPの村岡さんに説明していただいた。

FPに聞く「シンプル設計で割安な医療保険の選び方

医療保険は「シンプルで分かりやすい」が主流に

高齢化が進む時代、医療保険は保険マーケットの成長分野となっています。シェアを獲得したい保険各社はより魅力的な商品を提供しようと、特約と呼ばれるさまざまな保障のオプションを増やしてきました。その結果、加入者がどういった時に保険金が受け取れるのか、約款を読みこまなくては分からない複雑な契約内容に。大量不払いを招いたことの反省もあり、今度は‘シンプルで分かりやすい商品’を提供する流れが出ています。

医療保険の中で最も人気を集めているのは、通院や健康ボーナス、死亡保障などを省き、給付金を入院と手術だけにしぼったシンプルな設計。日帰り入院から給付金が支払われ、保障が一生続くタイプです。いざというときに給付金を請求しそこねたり、更新によって保険料が上がることも避けられるというわけです。人気商品の共通の特徴は、解約返戻金をなくすことで安い保険料を実現していること。最近のガソリンや食料品などモノの値上がりで、保険料負担を抑えたい!という家計のニーズにも応えています。

究極のシンプル設計で割安な商品も登場

同時に、それぞれの商品は独自の特徴を持つことで、他商品との差別化をはかっています。 例えば、入院が長期化しがちな生活習慣病の保障を手厚くしたもの、高度先進医療に対応するもの、専門医の紹介や治療方針についてセカンドオピニオンサービスがついているもの、などなどバリエーション豊か。この夏、そんな激戦区にまた新たな商品も登場しました。「入院」と「手術」の保障だけに絞り込んだ究極のシンプル設計で、他の商品を凌ぐ低コストは注目に値します。

自分に必要なニーズを確認して選ぶ

商品の選択肢が多いメリットを生かすためにも、公的医療保険でカバーできる医療費もふまえ、自分にとって必要なニーズを確認しておきましょう。

差額ベッド代や高度先進医療費は全額自己負担なので、必要な人は保障を上乗せしたり、先進医療特約のある保険で備えて。ガンや女性特有の病気が心配という場合も、それらの保障を厚くしたものや特約を付加できるものにするなど、コストだけではなく自分のニーズに合った特徴の商品を選ぶことが重要です。

ただし健康保険には一ヶ月の自己負担に上限をもうける「高額療養費制度」があります。仮に高額な費用がかかっても実際負担するのはだいたい8万円強(一般所得者)。諸経費を含めて見た入院1日の必要保障は5千円から1万円程度となります。必要最低限の保障をおさえておくというスタンスなら、あくまで低コストにこだわった商品を選ぶのもアリでしょう。

それぞれの商品の持ち味をじっくり吟味して、自分にぴったりの保険を見つけていただければと思います。
Source: http://hoken.kakaku.com/insurance/type/medical/article/0810b-2.html

0 件のコメント: